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2012.05/07 02:16 up

紫サンセット

帰省してました。ほんの僅かな時間です。
色々書きたいのだけれど、今日は故郷丸亀での事だけを書き残しておこうと思います。

短い滞在でしたが、それでもスロウに過ごさせてもらいました。 昔、愛犬と歩いた河川敷から夕日を沈むまで見届け、夜になれば友人のやってる店でゆっくりとご飯を食べる。
僕が生まれた街でしてきたのはそれだけっちゃそれだけです。でも、それで良かったんですね。

太陽が沈むのを最後まで見た事ありますか?讃岐の平野ではそれが出来ます。
夕焼けの最後はオレンジじゃなく、赤紫です。その中を、太陽はゆらゆらと形を崩しながら街の中に解けて行きます。
消える直前に、その赤紫がブワッとふくらみ、その後、青とそれを曖昧に溶かした色で空が染まって夜が来る。
そうやって一日は終わります。

僕は今の報告と、行ってきますを言いたかったのだと思う。
ほんの僅かな時間だったけど、故郷は僕に一番見たかった風景をみせてくれ、「そのままで良いから行け」と言ってくれる様でした。

でっかい手の平で背中を押された様で、とても暖かく、心強い。
今、歩き出したこの道を真っ直ぐ歩み、守ろう。それで良い。
それが生涯だとしても。

※写真は、僕のルーツである風景、街の河川敷から見た赤紫の夕暮れ。

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